のびゆくものは


季節を違わず咲くために
頭の先からつま先まで
みえないちからに満ち満ちて
少しずつ 少しずつ

ひかりとみずとかぜと
てをつないで
すこしずつ すこしずつ

狂わない自分の時計を持っている
許された時間を知っている

激しい雨にも突風にも
しなやかに しなやかに
ただ 咲くために

ここにもひとつ
のびゆくもの
迷い傷つきそして
のびゆくもの

おなじいのちのいとなみ
生きるということ





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